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IT業界でITコンサルとして働く著者が、急激に変化するIT業界の中で
成功するための秘訣をまとめた本です。
著者は、SE業界の人材には今後
「ITキャリア・クライシス(自己のスキルを差別化できず、年収が降下するリスク)」が発生するであろうと指摘しています。
その根拠は以下の通りです。
@ユーザー企業のIT投資判断は非常に厳しくなってきている。また、今後のIT投資対象のトレンドは「アウトソーシング」に向かうと予想されている
↓
A「アウトソーシング」はユーザー企業のコスト削減が主な目的のため、IT企業が提供できる付加価値が少なく、値下げ要求が高まる
↓
BIT企業の収益が下がれば、当然、IT人材の給与を下げるなどの合理化を図ることが予想される
ただ、ここで一律で給与を下げるのではなく、給与が下がることにより優秀な人材が流出しないように
「業績に応じた年収格差をつける」ことになるだろう、と述べています。
IT業界にいる方なら、所属している会社がここ数年で能力重視の賃金体系に変わった方も多いのではないかと思います。
上記の状況でSEとして成功する秘訣として、著者は
「アナログ技術の重要」を訴えています。今後は、お客様のより近くでニーズを把握する必要があり、かつ多くのSE技術者がなるプロジェクトマネージャーには「アナログ技術」が必要不可欠だからです。
多くの失敗プロジェクトが、
お客様とのコミュニケーション不足による認識ギャップや、信頼感喪失によるものであることは、私を含め、多くの方が感じていることでしょう。失敗プロジェクトをまとめた多くの本でも指摘されていることです。
また、この本では「アナログ技術」習得方法についても
7つの成功法則として具体例を示しています。
全体としては、広く浅く、という感が否めないところもありますが、内容は納得のいくところが多く、読んで損のない一冊であると思います。
また、文字数も多くないので、気軽に読めると思います。
最後に、著者はSEから
「上流工程を学びたい」という動機で
「ITコンサル」を目指すことはお勧めできないと述べています。
もし、上記のような希望をお持ちの方は一読をお勧めします。
posted by レトリバー at 23:53|
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